記事作成日:2023年9月22日

ネットショッピングやオンラインサービスで、意図しない商品やサービスを購入したり、高額な料金を支払ったりした経験はありませんか?

もしあるなら、それはダークパターンのせいかもしれません。

ダークパターンとは、ユーザーの意思決定を妨げ、意図しない行動を取らせるように設計された、悪意のあるデザインのことです。

このブログでは、ダークパターンの種類と対策について解説します。ダークパターンの被害に遭わないために、ぜひ参考にしてください

ダークパターンとは?

ダークパターンとは、ユーザーが無意識に不利な行動を取るように設計された、悪意のあるデザインのことです。

認知バイアスを利用して、ユーザーが思っているよりも多くの時間、お金を使わせたり、または注意を払うように設計されており、「ディセプティブ(欺瞞的)デザイン」とも呼ばれています。

ダークパターンは、以下の2つの特徴があります。

  • ユーザーの意思決定を妨げる:ユーザーが意図しない行動を取るように誘導する
  • ユーザーに不利益をもたらす:ユーザーが思っているよりも多くの時間、お金を使わせたり、または注意を払わせたりする

ダークパターンの種類

ダークパターンには、以下のようなものがあります。

  1. ひっかけ質問: まぎらわしい質問で、ユーザーを特定の選択に誘導する。
  2. こっそりカゴに入れる: 顧客の同意なしにユーザーのショッピングカートに商品を追加する。
  3. ゴキブリホイホイ: ユーザーが特定の行動をとらないように、別の選択肢をより魅力的に見せかける。
  4. プライバシー・ザッカーリング: ユーザーのプライバシー設定をデフォルトで「許可」に設定する。
  5. 価格比較の阻止: 他の店舗の価格と比較できないようにする。
  6. 視覚的干渉: ユーザーの意思決定を妨げるようなデザインにする。
  7. 隠されたコスト: 追加料金や手数料をわかりにくく表示する。
  8. おとり商法: ユーザーを特定の行動に誘導するために、誤解を招くような情報を表示する。

①ひっかけ質問

ひっかけ質問とは、ユーザーを意図しない選択に誘導するために、まぎらわしい質問をすることです。例えば、以下のような質問が挙げられます。

  • 「あなたは、この商品に興味がありませんか?」
  • 「あなたは、このサービスに満足していますか?」

このような質問は、ユーザーに「ノー」と答えたくなるような心理的なプレッシャーを与えます。そのため、ユーザーは、意図しない選択をしてしまう可能性があります。

②こっそりカゴに入れる

こっそりカゴに入れるとは、ユーザーの同意なしに、ユーザーのショッピングカートに商品を追加することです。例えば、以下のような方法で行われることが多いです。

  • ユーザーがカートに入れていない商品を、カートの上部に表示する。
  • ユーザーがカートに入れた商品に関連する商品を、自動的にカートに加える。

このような方法で、ユーザーは意図しない商品を購入してしまいます。

③ゴキブリホイホイ

ゴキブリホイホイとは、ユーザーが特定の行動をとらないように、別の選択肢をより魅力的に見せかけることです。例えば、以下のような方法で行われることが多いです。

  • ユーザーが望まない選択肢を、より目立つように表示する。
  • ユーザーが望まない選択肢に、より有利な情報を表示する。

このような方法で、ユーザーは意図しない選択肢を選んでしまいます。

④プライバシー・ザッカーリング

プライバシー・ザッカーリングとは、ユーザーのプライバシー設定をデフォルトで「許可」に設定することです。例えば、以下のような方法で行われることが多いです。

  • ユーザーがプライバシー設定を変更しなければ、個人情報が収集される。
  • プライバシー設定の変更がわかりにくく、ユーザーが変更を忘れてしまう。

このような方法で、ユーザーは意図せずに個人情報を提供してしまう可能性があります。

⑤価格比較の阻止

価格比較の阻止とは、ユーザーが他の店舗の価格と比較できないようにすることです。例えば、以下のような方法で行われることが多いです。

  • 商品の価格を表示せず、カートに入れた後でのみ価格を表示する。
  • 商品の価格を、他の店舗の価格と比較できないように表示する。

このような方法で、ユーザーは意図せずに高額な商品を購入してしまう可能性があります。

⑥視覚的干渉

視覚的干渉とは、ユーザーの意思決定を妨げるようなデザインにすることです。例えば、以下のような方法で行われることが多いです。

  • 重要な情報が、目立たないように表示する。
  • ユーザーの注意をそらすような情報を表示する。

このような方法で、ユーザーは意図せずに間違った選択をしてしまう可能性があります。

⑦隠されたコスト

隠されたコストとは、商品やサービスの価格に含まれているものの、ユーザーにわかりやすく表示されていないコストのことです。

隠されたコストの例としては、以下のようなケースが挙げられます。

  • 商品の価格は安いが、送料が別途かかる。
  • サービスは無料だが、有料オプションを追加すると高額になる。
  • ローンを組んで商品を購入すると、金利がかかる。

⑧おとり商法

おとり商法とは、ユーザーを特定の行動に誘導するために、誤解を招くような情報を表示するダークパターンの一種です。 おとり商法の例としては、以下のようなケースが挙げられます。

  • 商品の価格を大幅に割引して表示し、ユーザーに購入を促す。しかし、実際は商品が存在しないか、購入しても割引されない。
  • 商品の機能を誤って表示し、ユーザーに購入を促す。しかし、実際には商品にはその機能がない。
  • サービスの利用条件を誤って表示し、ユーザーに登録を促す。しかし、実際にはサービスは利用できず、退会もできない。

ダークパターンの被害

ダークパターンは、ユーザーに不利益をもたらす可能性があります。例えば、以下のような被害が挙げられます。

  • 意図しない商品やサービスを購入してしまう。
  • 思っていたよりも多くのお金を支払ってしまう。
  • プライバシーが侵害される。

意図しない商品やサービスを購入してしまう

ダークパターンによって、ユーザーは意図しない商品やサービスを購入してしまう可能性があります。

例えば、こっそりカゴに入れられた商品を購入してしまったり、ひっかけ質問によって、意図しないオプションを購入してしまったりする可能性があります。

思っていたよりも多くのお金を支払ってしまう

ダークパターンによって、ユーザーは思っていたよりも多くのお金を支払ってしまう可能性があります。

例えば、隠されたコストによって、思っていたよりも高額な商品やサービスを購入してしまったり、価格比較の阻止によって、高額な商品やサービスを購入してしまったりする可能性があります。

プライバシーが侵害される

ダークパターンによって、ユーザーのプライバシーが侵害される可能性があります。例えば、プライバシー・ザッカーリングによって、意図せずに個人情報を提供してしまう可能性があります。

ダークパターンへの対策

ダークパターンへの対策としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 利用前によく調べる。
  • 同意しない限り、個人情報やプライバシー設定を変更しない。
  • 価格比較をする。
  • 疑わしい場合は、問い合わせる。

利用前によく調べる

利用する前に、そのサービスや商品についてよく調べることが重要です。特に、利用規約やプライバシーポリシーをよく読んで、ダークパターンがないか確認しましょう。

同意しない限り、個人情報やプライバシー設定を変更しない

個人情報やプライバシー設定を変更しない限り、デフォルトで「許可」になっている可能性があります。そのため、同意しない限り、個人情報やプライバシー設定を変更するようにしましょう。

価格比較をする

同じ商品やサービスでも、店舗によって価格が異なる場合があります。そのため、他の店舗の価格と比較して、最もお得な価格で購入するようにしましょう。

疑わしい場合は、問い合わせる

利用中に、何か疑わしいことがあれば、問い合わせて確認しましょう。

ダークパターンの規制

ダークパターンは、ユーザーの利益を損なうため、規制の対象となる可能性があります。日本では、改正消費者契約法が施行され、ダークパターンの禁止が明記されました。

改正消費者契約法では、以下のダークパターンが禁止されています。

  • 特定の選択肢を選ぶようにユーザーを誘導するような表示
  • ユーザーが意図しない選択肢を選ぶようにユーザーを誘導するような表示
  • ユーザーが同意していないにもかかわらず、ユーザーの同意を得たと見せかけるような表示

まとめ

ダークパターンは、ユーザーに不利益をもたらす悪意のあるデザインです。利用前によく調べ、対策を講じることで、被害を防ぐことができます。



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